2009
09/07/12 ①安良里 沖の根
ショップ | 安良里ダイビングサービスTATSUMI/ゴロー |
天候 | くもり 気温:30.5℃ 風:西北西2.4m |
海況 | 水温:14.2~21.0℃ 透視度:3~10m 波:0.5m 流れ:中 うねり:なし |
時間 | 08:54~09:35 41分間 |
水深 | MAX:28.0m AVE:18.4m |
ENすると、水面が若干流れています。さらに透視度が悪く、3mほどしか見えません。
潜降していくと途中サーモクラインがあり、そこから水温が急激に下がりました。
上層は21℃ほどありましたが、低層はなんと14℃! まさに真冬の寒さです。
そのかわり透視度も真冬並みに見通しが利き、15~20mはいっていたと思います。
まずブイ下のサンゴの穴からウツボが顔を出していたのでパシャリ。
最近ウツボばっかり撮ってます。
でかいと撮る気はまったくないんですが、小さいうちはかなりかわいいと思うのは私だけでしょうかね。
フトヤギにはオルトマンワラエビ。
最近撮る気がまったくおきなかった生物なんですが、久しぶりに一枚。
沖の根でかなり長いこといついているというオオモンカエルアンコウ。
10cmほどといいサイズで、ジュズエダカリナについているので色もキレイです。
今回はケボリの写真をたくさん撮りたかったので、ゴローさんについていきながらコーラルの間を探していきます。
まず最初に見つけたのはシロオビコダマウサギ。
拳大ほどしかない小さなコーラルについていました。
コダマを撮っているとゴローさんが呼ぶので行ってみるとキイボキヌハダウミウシ。
波左間で見たばっかりなのであんまりうれしくない。
今回は単体でした。なにか食べてたらまだ良かったのになあ。
オウギフトヤギの中にはトラフケボリ。
安良里では黄色っぽいヤギを探せばまあ5割くらいの確率で見ることが出来ます。
浅場からちょい深場までいるので、撮りやすいやつを探すといいと思います。
水温が下がっているのでイイジマフクロウニがうようよ上がってきています。
よもやコールマンシュリンプなどいないかな、と期待を込めてひっくり返してもやっぱりいません。
そのかわりにゼブラガニ。
ちょっと大きめな個体で、寒いからかあまり動き回らないので撮影しやすかったです。
すぐ横のオオウミシダにはオオウミシダトウマキクリムシ。
長い名前だなあ。
何故かウミシダが羽を閉じてまっすぐ伸びてたので、撮影しやすかったんですが、ちょっと時間がなくてあまり撮影できませんでした。
西の根を回ってニゴニゴの方へ戻ってムラサキウミコチョウ。
初めて見ましたが、うわさどおりきれいなウミウシです。
でもどこが頭なのか分からない。
とりあえずこの黄色いとこにピントを合わせときゃいいだろうとパシャパシャ撮ってました。
ほかにはアジ玉とかネンブツダイとかの群れ系の魚が多く見られました。
浮上していくと、上層の濁った水がブン流れ。ドリフト並み・・・とまではいかないですが、結構な流れになっていました。
まさかの真冬並みの水温にはやられましたが、陸が暖かければウェットでもなんとか持ちこたえられるものですね。
09/07/12 ②安良里 黄金崎ビーチ
ショップ | 安良里ダイビングサービスTATSUMI/ゴロー |
天候 | くもり 気温:30.5℃ 風:西北西2.4m |
海況 | 水温:16.0~20.7℃ 透視度:5~10m 波:0.5m 流れ:弱 うねり:なし |
時間 | 10:56~11:47 51分間 |
水深 | MAX:18.9m AVE:12.9m |
透視度も水温もボートと同じような感じです。
浅場は暖かくにごっていて深場は冷たく澄んでいます。
まずは一直線にハナタツを目指します・・・・・・。
ビーチのエリアエンド近くの大きな岩に、3個体がついています。
うち一匹は抱卵中でおなかがパンパン。近いうちに孵化するんではないかとことです。
ここにくる途中のゴロタ域にアラリウミウシ。
安良里の名前がついていますが、ビーチで見られるのは稀なんだとか。
ゴロタ地帯の岩にはなぜかオハグロベラやキンギョハナダイが寝ていました。
ハナタツのついている岩に和名がまだついていないという???ウミウシ。
小さくて非常に撮りづらいですが、この色合いはよく目立ちます。
ハナタツ岩のすぐ下のムチカラマツにはイボイソバナガニのでかいのがついています。
ムチカラマツにつく甲殻類は華奢なやつらが多いですが、こいつだけは別。このごっつい外見が大好きです。
周辺の岩についたコーラル類からはトラフケボリ。
砂地の方へ出て行ってハゼをチェック。
まず常連のハナハゼ、ダテハゼ、オニハゼ、サビハゼ、ネジリンボウは今回は写真なし。
1匹ホタテツノハゼ属の1種のメスっぽいのがいたんですが、ただのオニハゼかもしれません。
写真が撮れなかったので確認できず。
オニハゼやホタテspって、やたらと警戒心が強くてすぐ引っ込んじゃう印象があります。
まだヤシャやネジの方が撮りやすいです。
砂地をチョロチョロしている間に、セレベスゴチ、ヒラタエイ、トゲモミジガイを見れました。
このトゲモミジガイ、最初砂の中に隠れていて、腕の一部だけ見えていたんですが、手で掘り起こそうと思ったらトゲトゲいっぱいでびっくりしました。
ゴロタ方面に戻ってきて、バラハタyg、やたら個体数が多かったです。
シロウミウシは一箇所に3個体。
ヤマドリのメスなどを見ました。
09/07/12 ②安良里 黄金崎ビーチ
ショップ | 安良里ダイビングサービスTATSUMI/高木剛彦 |
天候 | くもり 気温:30.5℃ 風:西北西2.4m |
海況 | 水温:19.5℃ 透視度:5~10m 波:0.5m 流れ:なし うねり:なし |
時間 | 13:42~14:53 71分間 |
水深 | MAX:15.9m AVE:10.9m |
3本目も同じくビーチ。
今日はハゼの気分じゃないので、ケボリ系を探してのダイビングとなりました。
コケギンポはきれいなオレンジ色。
茶色とか緑のコケギンポはあんまりきれいじゃないですけど、赤~黄系統のコケギンポは写真写りがいいですよね。
そのままゴロタと砂地の堺を進んでいくと、斜めになったでかい岩があります。その上についた大き目のトサカの中に、コダマウサギ。
全部で3匹が同じトサカにくっついてました。
近くの岩ついたガヤにミレニアムマツカサウミウシ。
なんというか、ウミウシらしくないウミウシですね。
最初に見たときは何かの卵かと思いました。
砂地方面に向かうと、千切れたホンダワラかなんかにカワハギの幼魚が2匹くっついてました。
5mmほどと小さくてかわいいですが、すすす~っと逃げていってしまうのでなかなか難しい。たけさんにアシストしてもらってようやく撮れました。
ケーソンのヤギにベニキヌヅツミ。
こいつはトラフケボリと並んで安良里でよく見られる貝類です。
でもヤギにつく生物は、トサカと違いかきわけて探す手間がないので割とよく見つけられるように感じるだけかもしれません。
隣のヤギにはスミゾメウミウシ。
初心者の頃はよく雑誌にも載ってることから見たいと思ってたんですが、一度見るともういいや、になりがちなウミウシです。実際一回見つけられると、そこらじゅうから沸いてくるように感じるほど見つけられます。
次のケーソンに移る間に、タツノイトコ幼魚とハオコゼ幼魚。
タツノイトコは5年ぶりくらいに見ましたが、ヒラミルについていました。ヒラミルやアマモといった緑色の葉っぱを調べると見つけられます。
ハオコゼ幼魚は見つけられないよ!
ガイドロープについた海藻の陰に隠れていたようですが、大きさは2mmくらい。
人間には感じられないくらいの流れに揺られていくので、ピントが合いません。
ガイドロープ沿いで見つけたシミチョロヒラムシ。
最初ヒラムシと気づかず、やたら速いウミウシだな、と思っていたら上がった写真を見て納得。
なんとビラビラをキュっと絞って触覚のようにしてるんですね。これにはびっくりです。
なぜかガイドロープにくっついていたハナガサクラゲ。
こういうもんなのか・・・
でも拾ってみたらちゃんと泳いでくれました。噂に違わずきれいなクラゲでした。
3つ目のケーソンではマスダオコゼ。
ハオコゼとハダカハオコゼの中間みたいなやつです。面倒くさがってレンズを換えなかったのがよくなかった。ピンが合ってません。
マガキガイの上にムラサキミノウミウシ。
大きさは2mmほどですが、貝の上につく専門のウミウシだそうです。
多分さっきのと同じヒラタエイも。
アオリイカの産卵床にはカミソリウオ。
今日上がったばかりのホットなネタです。せっかく産卵床についてるので、卵を絡めればよかったかもしれません。
同じ漁礁には主のようにオオモンハタ幼魚がいついていました。
海底に群がるサビハゼを狙っていたようで、オオモンハタが動くたびに一斉に逃げまどうサビハゼが面白かったです。
海底に落ちていた棒切れに、ウミタケの仲間がくっついていたんですが、ちゃっかりサンゴガニもくっついていました。
非常に見づらくて申し訳ない。
帰り際砂地ではウミウシにたくさん出会いました。
まずはアカボシウミウシ。
すーぱーまくろあい! と調子に乗って海底とにらめっこしていたら、なんかゴミが飛んできました。ご存知の通りカワハギは探餌するとき海底の砂を口で吹き飛ばすんですが、それに吹き飛ばされてきたようです。なので発見者はカワハギくん。
他には真っ黒なクロボウズと毒々しいニシキツバメガイ。
どちらもカノコキセワタガイ科のウミウシで、黄金崎ではよく見られるそうですが、他のエリアだとあまり目撃例がないんだとか。
3本目にしてこの潜水時間・・・
恐るべしたけさんアイ。
マクロ充実の3本目でした。